平成26年度特色ある学校づくり推進事業実施結果について
 
1.本事業の名称
キャリア教育の推進 (キャリア発達を促す3年間の積み重ねの取り組み)
2.事業目標
 社会人としての基礎的・汎用的な資質・能力を身に付けさせ,主体的に進路選択をし,目標達成に向け努力が出来る実践的な態度を育てる。

(1)企業体験学習の実施 (第2学年を中心として進路選択能力の育成)
 企業体験学習(インターンシップ)や,校外学習,見学会等を通して,社会・産業・仕事等についての幅広い知識や経験を得させるとともに,社会人としての基礎的な資質・能力を身に付けさせる。

(2)出前授業及び最先端の技術に関する学習(第3学年を中心として進路決定能力の育成)
 地域の様々なイベントに積極的に参加し,様々な交流を体験する中で,社会参画に対しての自覚を持たせ,進路目標達成に向けた意欲を高めさせる。
 好ましい人間関係づくりから,学習への興味・関心を高めさせるとともに,社会人・職業人としての基礎的な資質・能力を身に付けさせ,主体的に進路選択をし,目標達成に向け努力ができる実践的な態度を育てる取り組みを行う。
3.事業の成果

(1)企業体験学習について

 キャリア教育の一環として,インターンシップ等の就業体験や見学会等を実施しています。これは生徒たちの職業観・勤労観を育み,進路意識の向上に繋がるよう実施しているものです。近隣企業の厚い御支援をいただき,お陰様で早期に就職内定率100%を達成しています。

 ビジネスマナーの習得  グループワークの成果を発表
 企業人事担当者による講義 市場体験



(2)出前授業及び最先端の技術に関する学習について

 つくば市との連携による出前授業やイベントへの出展は,本校の特色ある教育活動を地域の人たちに幅広く紹介する良いきっかけとなっています。
 生徒たちは地域の人たちとの交流から,自分たちの学習内容や部活動での取り組みが,多くの人たちに喜びを与えていることに気づき,自信と誇りが芽生えています。そして,自己肯定感や自己有用感が高まり,学習意欲の向上と人に喜ばれるものづくりへの関心が高まっています。
 さらに,仲間や地域の人たちとのコミュニケーションをとおして,他者の立場や価値観を理解しようとする意識が高まり,心の成長へと繋がっています。
 地域との連携を深めることで,地域の人たちの本校への理解が深まり,様々な形で支援や協力をいただいていることはありがたいことです。
平成26年度地域(学校)連携事業一覧.pdf参照
 また,それぞれの学科で,企業見学や最先端の技術体験と共に,熟練技能者による技能講習会を実施して,知的好奇心やものづくりへの興味関心を高めさせることで,資格取得などに対する意識が向上しています。

 

 
 ロボット出前授業 つくばロボットフェスティバル
つくば科学フェスティバルでの受付  筑波大学のラジオの製作をサポート
 熟練技能者による技能講習会  木材加工(技能検定3級)
4.生徒の感想
  • 企業体験学習に参加して,マナーやコミュニケーションの本当の大切さを実感し,働くことが,それ自体,社会貢献であるということを良く理解できた。
  • 様々なイベントに参加して,地域の多くの人たちが,本校の工業の技術に興味関心を持っていることが分かった。
  • 工業高校に入学して,今まで行ったことのない企業や現場を体験して,自分の将来を真剣に考えたいと思うようになった。
  • 様々な体験の積み重ねから,製造関係の仕事を希望し目指す企業に内定した。資格取得とともに沢山のものづくりの体験は貴重だと思った。